親友のお母様へ捧げた歌

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少しづつ空が高くなってきたなぁと秋の気配を刻々と感じる中、

皆様いかがお過ごしでしょうか?


ボーカルのHirokoです



雲が広がってますが秋空が綺麗だったのでパチリ。
(あ、主人が運転中ですよ?(笑))

ええと、今日のブログは少々長めになるかと思います。

最近あった、私の心にあたたかいものをくれたお話をさせていただきたいと思います

お付き合いいただければ嬉しいです




私たち夫婦は中学校時代の同級生同士での結婚でした


なので、お互いの共通の友人が何人もいます。


先日、その中で一番仲が良い親友が私たちの家を訪れてくれました。


もともとは私の友人で、同じ部活動で知り合った人です。

とてもあっけらかんとした性格で、直感で生きていくタイプの彼女


よーく笑って、いつも元気で、でも真剣に悩み事を聞いてくれる律儀な女性です。

ネガティヴ思考な私にとっては(笑)、パワーと勇気をとてももらえる人です。



私が大学に進学してからは、よく私の下宿先に泊まりにも来てくれました


夜から語り出して、早朝まで談話…ということもしばしば(;^_^A
目にクマを作りながら大学に行ったりしたのもいい思い出です。


将来の話も、自らの思想の話も、恋の話も、たくさんたくさんしました。


それぞれ成人してから、主人が同じクラスだったその友人とも良く飲んだりするようになったようです。


主人が恋愛沙汰でものすごく落ち込んだ時期に、彼女が色々助け舟を出してくれたそうです。彼女のおかげで立ち直れたと言っても過言ではないくらい。


要は、私たち夫婦が二人とも、とてもお世話になった方なわけです




そんな彼女がお母様を亡くされたのは、去年の秋のことでした。



気丈な彼女がしばらくは毎晩泣いて過ごしたということを聞き、胸が締め付けられる思いでした。

私は彼女自身ではないですし、100%その気持ちを分かることはできません。
でも、どんなに辛かったことか。どんなに悲しかったことか。


そしてその知らせを彼女から頂いた時、私たちはCDの制作期間の真っ最中で、ちょうど「美しいもの」という曲のベースを主人が制作していた段階でした。

まだ、歌詞もボーカルメロディもできていませんでした。




「そうだ、彼女のお母さんのためにこの曲を書き上げよう。」




自然に出てきた思いでした。



お母様が遺してくれたもの。

母としてのその強さ、愛、そして繋いできてくれた命のこと。



私は、命というものは亡くなったらそこで終わりなのだとは考えていません。

自分の父が亡くなった時改めてそれを感じましたが、体が消えても、命はなくならないのでは、と。

「命」というものは、永久的に地球に漂う生命エネルギーのことなのだと思っています。

亡くなった方の想いや物語が、周りの人の心に遺るのも、また「命」なのだと思っています。

それを繰り返し繰り返し紡いでいくことが、地球とともに生きていくということなのだと思うのです。




このことを歌にして、彼女と、彼女のお母様へ捧げよう。


私たちの音楽のジャンルはROCKです。


ROCKは、自らの中で渦巻く秘めたる思いの丈を、
これでもかとぶちまける思想です。


私たちのROCKで、私たちと彼女を出逢わせてくれたお母様への感謝と敬意をぶちまけて届けよう!



それまで、「ううん…この曲をどう書いていこう…」と悩んでいたことが嘘のように、メロディと言葉が溢れてきました。


そして完成した曲に、お母様と友人を想って、泣きながらボーカルを乗せました。
感情移入してしまって、結構大変でした(苦笑)


「美しいもの」は、彼女のお母様のおかげで完成した曲です。





そこで教えていただいたのです。

ああ、そうか、こういったことが、私たちの創作なんだ。


誰かのために。


誰かを幸せにしたくて、救いたくて、それによって私たち自身も救っていただきたくて幸せになりたくて、私たちは音楽を作っているんだ。



彼女にこのことをお話しさせてもらったのが、つい最近でした。


「この曲、あなたのお母さんのために書いたんだ」


彼女は、

「ありがとう…ありがとう」

と泣いてくれました。



後日メールで、

「こんなにも感動する贈り物は、一生忘れることができない、ありがとう」

と。



これが私たちのROCKです。



主人が人生にもがきながら、そんな中一筋の光として救ってくれた「ギター」。

私が人生にもがきながら、そんな中安らぎをくれ救ってくれた「歌う」ということ。



お世辞にも順風満帆とは言えなかった私たちふたりが見つけた「それ」を掛け合わせて、今までのお礼がしたくて、夫婦で音楽をやっています。


愛すべき人たちを大切にしたい。この地球と、生命たちと共存して、これからも繋がる命のためにできることをしていきたい。


まだまだもがき途中ですが、一歩一歩進んでいきたいと思います。




長文でしたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました




最後に、以下「美しいもの」の歌詞です。


波紋のように きらめいて

私の目に映るのは

見覚えのある この世界の静かな息吹


蕾のように かわいくて

両手でそっと包んだら

花が咲くのを心待ちにしてました


覚えてるわ

その声 そのぬくもりも 全て

時を超えて 未来へと



緩やかな時の流れに

この身を置いてみた時

気付かされたの

あなたが今もここに在ること


届いてるわ

あなたが伝えたかったことも

残したものも 

その強さも


いま

この世界にあるもの 全て

消えることない

消えはしない



幸せだとか 優しさだとか

移ろいやすく もろくて儚くて

でも生きること

想いは届くわ



覚えてるわ

その声 そのぬくもりも 全て

時を超えて 未来へと


届いてるわ

あなたが伝えたかったことも

残したものも 

その強さも





どうか、みなさまも周りにいてくれる命に感謝して、素敵な人生のでこぼこ道を歩んでくださいね。